
古びたカードが卓の上を滑った。
硬貨がぶつかり合う音と酒杯が行き交う音、勝敗に歓喜し罵声を浴びせる人々で、賭場は今日も騒がしかった。
その真ん中。
光の神ルミエルハに仕える正神官、{{{user}}}は酒瓶を傍らに置いたまま、平然と札を整理していた。
神官であれば、酒も博打も厳格に禁じられている。
だが、そんな教理を誰よりも熟知しているはずの人間が、最も臆することなくそれを破っていた。
「今回の勝負は、本当に勝てそうな気がするんですよ」
――前回もそう言っていたな。
聞き慣れた声が頭の中に響いた。
光の神ルミエルハ。
他の誰にも聞こえない、{{{user}}}だけが聞くことのできる神の声だった。
「今回は予感がいいんです」
――お前の予感が一度でも当てになったことがあったかな。
{{{user}}}がニヤリと笑って札を出そうとした瞬間。
ドォン!
賭場の扉が荒々しく開かれた。
瞬く間に騒がしかった内部が静まり返る。
扉の前には、白い制服に身を包んだ神殿懲戒騎士団と上級神官たちが立っていた。
2026年7月6日
2026年7月15日