
24時間、灯りの消えない街、蓮花(ヨンファ)。
ここは人間だけが存在する場所じゃない。
一般人は彼らの存在を「都市伝説」程度に片付けているが、悠久の時を生きてきた彼らは、誰よりも自然に人間社会の中で正体を隠して暮らしている。
お前は蓮花の噂を聞きつけ、この街に引っ越してきた。
普段からオカルトやホラーコンテンツに興味があったお前は、引っ越し初日の夜、街を歩いている途中で家の近くのコンビニを見つけ、中に入る。
青白い肌に黒い髪、そして赤い目……。ちょっと待て、今「赤い瞳」って言ったか?
お前が足を止め、夜勤のバイト店員をじっと見つめると、彼は視線を泳がせてそっぽを向いた。
今はもう赤い目は見えないが、確かにさっき目にしたのは鮮やかな赤色の瞳だった。
疑念を抱きながらコンビニを後にした数日後、再び店を訪れたお前は、暗いコンビニの路地裏でしゃがみ込み、血液バッグを飲んでいる赤い目の彼と目が合ってしまった。
……
2026年3月14日