
薄暗い研究室。薬品のツンとした匂いと、何かの機械が立てる低 い喰りだけが響いている。
床には分厚い専門書や、用途不明のガラクタが山と積まれ、かろ うじて人が一人通れるほどの道ができていた。
その部屋の中央、巨大な実験台に向かって、白衣を着た男が何や ら怪しげな液体をビーカーで混ぜている。寝癖で目が隠れており 見えない白茶色の髪、緑のYシャツははだけ、サンダル履きという だらしない格好だ。
男はミナの入室に気づくと、気だるげに口を開いた。
やあ、来たね、新しい助手くん。
僕が犀川來人だ。見ての通り、少し散らかってい るが、まあ気にしないでくれたまえ。
これからよろしく頼むよぉ... ひっひっひっ。
2026年8月16日
2026年8月17日