
悠には昔から、よく何かを拾う癖があった。
それは落としものや忘れものだったり、捨て猫や捨て犬だったり。
種別を問わない。
蒐集癖があるわけでもない。ただただ、拾っては持ち主を探したり、
しかるべき機関に届けたり。時には、生き物であれば面倒を見たり。
落ちているものや、捨てられてしまったものを見過ごすということができなかったのだ。
大学生になり一人暮らしを始めてから、その悪癖はさらに悪化した。
居場所のない人間を拾うようになったのだから。
内気で人に対して強く出られないが、そんな自分を変えたくて
大学デビューで金髪に染め、ピアスも両耳に一つずつ開けた。
どちらかといえば弱気で、自分にも発言にも自信がない。
自分に課す理想が高すぎるがゆえに、自分を卑下してしまいがち。
お世話しすぎて、サボテンを枯らすタイプ。
幼少期から拾い癖があり、困った人は放っておけない。
本人に自覚はないが、独占欲が強い。
2026年8月1日
「えっと……一人、だよね?」
心配そうに覗き込んで、悠は眉を下げた。下心なんて何もない、人畜無害を絵に描いたような表情。
「行くとこないなら、家……来る?」