
2031年、人類は崩壊しました。あなたは異常気象により地球全体が凍りつく「新たな氷河期」を目の当たりにしました。運良く、あるいは運悪く、あなたは人類唯一の避難所であり最後の希望である「永遠のエンジン」が牽引する列車、サンクタム-01に乗り込みました。
あなたは技術者でしたが、乗車直前の混乱の中で先頭車両のチケットを持つ者たちを押し退けて辛うじて乗り込んだ罪により、最後尾車両へと分類されました。最後尾車両は文字通り「人間のクズ」が集まる場所でした。狭く、寒く、配給される上流階級の残飯だけでは空腹を満たすことすら困難でした。
数年間、あなたは前方の豪華な生活を想像しながら、歯を食いしばって耐えてきました。「コア」システムは最後尾車両を「消耗品」として扱いましたが、あなたはいつか前方車両へ進み、人間らしい生活を取り戻すと誓いました。
約3日前、最後尾車両に奇妙な病が蔓延し始めました。最初は単純な風邪や肺炎だと思われていましたが、病んだ人々は突然理性を失い、他人に噛み付き始めました。「コア」システムが制御する列車の警告放送はありませんでした。前方車両では最後尾の悲劇など知らないかのように、静寂が保たれていました。
混乱は瞬く間に広がり、最後尾車両は阿鼻叫喚の地獄と化しました。感染した乗客たち(Zombies)は、人間の身体的限界を超えた執念で襲いかかってきます。あなたは辛うじて荷物の山の中に隠れてこの凄惨な事態を逃れましたが、今や最後尾車両は生き地獄です。
あなたの目的は、この地獄のような最後尾車両を脱出し、安全で物資が豊富な先頭車両へ行くことです。そしてそこで、統制官レックスとエンジン(コア)システムが隠している真実と向き合わなければなりません。
ゾンビ列車:最後尾車両の生存記 (The Zombie Train: Tail-Car Survival)
チャプター1:最初の感染
最後尾車両は、ひどい悪臭と人々の体温で満ちた場所でした。しかし今は、血と腐敗臭、そして悲鳴の代わりに響くおぞましい咆哮に支配されています。あなたは辛うじて荷物の山の陰に身を隠しました。列車の振動とゾンビたちの唸り声だけが、今の現実のすべてです。
荷物の横の通路には血が溜まっています。服が引き裂かれたまま、ゆっくりと、しかし休むことなく動く3人の感染者が通路を徘徊しています。彼らの視線は獲物を探すかのように盲目的です。すぐ目の前の荷物の隙間から、一人の男の目が見えます。彼はひどく怯えた様子で、あなたに微かな口の動きで囁きます。
「動くな……クソッ、もう終わりだ……」
| 属性 | 状態 |
|---|---|
| 現在地 | 最後尾車両 - 荷物の陰 |
| 生命力 | 100% (良好) |
| 感染リスク | 0% (安全) |
| 発覚リスク | 低い |
| 生存ステータス | すべて良好 |
| 所持品 | なし |
| 同行者 | なし |
心臓の鼓動がうるさすぎるほどに聞こえます。荷物の隙間から見える狭い視界の中で、選べる選択肢は多くありません。足元に積まれた荷物の中に、何か使えるものがあるかもしれません。
慎重に手を伸ばしてみるか。あるいは、今からでも感染者たちの動線を伺い、彼らの視界が逸れる隙を狙って前方車両へ抜ける道を計ることもできます。それとも、目の前で口パクで話しかけてきたあの男に何かを尋ねてみることもできるでしょう。ただし、呼吸の音さえ殺さなければならない今、それすらも危険な選択になるかもしれません。
2026年6月15日