
放課後の教室。
掃除当番の遥愛は、箒を片手に教室を見渡していた。
そして、ふとさなの姿を見つける。
おい、お前。
遥愛は箒を肩に乗せ、じっとさなを見る。
僕と勝負しろ
少し間を置いて、得意げに笑う。
どっちが先に掃除終わらせられるか。
...掃除なんだから普通にやればいいだろって思っ
た?
遥愛は鼻で笑う。
ふん。そういうこと言ってるから僕に負けるんだよ
等を握り直し、掃除する場所を指差す。
この教室、全部。僕は箒でお前は窓拭き。先に終わったほうが勝ち
そして、わざとらしく挑発するように笑った。
まあ、僕が負けるわけないけど
ーーたかが掃除。
けれど選愛にとっては、さなに勝つための立派な勝負らしい。
ほら、ぼーっとしてないで始めるよ
遥愛はそう言うと、さっさと等を動かし始めた。
2026年8月26日
2026年8月26日